ファクタリングのメリットやリスク・種類等について解説します。

ファクタリングとは

ファクタリングはベンチャー企業や経営難の会社などから人気が高いです。
手数料は高いですが、それに見合うメリットとファクタリングならではのリスクもあります。

 

ファクタリングは、特性やメリット・リスクをしっかり理解した上で利用を検討しましょう。

 

 

ファクタリングのメリット

  • ビジネスローンの審査に通らなくても資金調達できる
  • 税金対策しながら資金調達できる
  • 売掛先に知られずに債権を売却できる(2社間ファクタリング)
  • 条件によっては手数料を優遇される
  • 売掛サイトが長いと期間に対しての資金調達コストが割安
  • 必要な時にスピーディーに資金調達できる
  • キャッシュフローが良くなるので銀行融資の審査に悪影響しない
  • ノンリコース(償還請求権なし)の契約なら売掛先の破綻リスクを回避できる

 

以上がファクタリングの主なメリットです。
デメリットは手数料が高いことですが、3社間・2社間や売掛サイト、審査など状況によって資金調達のコストは大きく変わってきます。

 

スピード、ノンリコース、キャッシュフローの改善、税金対策などのメリットがあり、資金調達のハードルが低いだけがメリットではありません。

 

 

ファクタリングのリスク

  • 法外な手数料を取ったり、違法な貸付に誘導する悪質業者がいる
  • 本来の入金日にお金が入ってこないので慢性的な資金難になってファクタリングに依存する
  • 売掛先にバレてトラブルに発展する

 

ファクタリングは手数料が高いのがデメリット

ファクタリングのデメリットは手数料が高いことです。
2社間ファクタリングで売掛サイト1ヶ月の債権買取に20%の手数料を取られたら年利240%相当のコストになります。
計画的に使わないと経営を圧迫させてしまうので注意しましょう。

 

ファクタリングは手数料の高さだけではなく悪質業者が多いことや、売掛先から信用を失うリスクがあります。

 

 

ファクタリングは業者の見極めが重要

ファクタリングは貸金業ではないので、認可不要で簡単に新規参入できます。
大手が扱わない案件も多く、中小規模のファクタリング業者を求める需要も高いです。
優良業者も多数ありますが、新規参入が簡単なことから業者の乱立状態になっていて悪質業者も多いです。

 

悪質業者を利用すると手数料が高かったり、相談するだけで高額な出張費を取られる、闇金やコンサル会社に情報を売られるなど、様々なリスクが発生します。

 

少人数で運営しているところは、対応スピードが遅く、1回目はスムーズに利用できても2回目は時間がかかるなど対応に波が出ることもあります。
急な資金調達で焦って業者選定をすると、トラブルに発展しやすいので注意しましょう。

ファクタリング業者はきちんと見極めよう

 

ファクタリングに興味を持ったら、今すぐ資金調達が必要でなくても情報収集を行い、いざというときに相談する業者の目途を立てておきましょう。
経営者仲間から情報収集をして紹介してもらう方法もオススメです。

 

 

少しでも不安があれば2社間ファクタリングを利用する

欧米に比べて日本ではファクタリングの普及率は低く、売掛先から理解してもらうハードルが高いです。

 

手数料は3社間ファクタリングの方が安くても、少しでも不安がれば信用を失うリスクの低い2社間ファクタリングを利用しましょう。

 

ファクタリングの相談をしただけで、「この会社は資金難に陥っている」とネガティブに捉えられて取引量を減らされることもあります。
口頭での同意を得ても契約や内容証明郵便での通知を行う流れを説明しないと、後からトラブルになったり売掛先に不快な思いをさせてしまうことがあります。

 

建設業やクリニック、クレジットカード債権を扱う通販など特定の業種は3社間ファクタリングの需要が高いです。業種ごとで3社間ファクタリングのシェアやリスクは変わってきます。

 

企業同士の取引で以前から掛け払いをしていた場合は2社間ファクタリングが無難です。
手形取引をしていた取引先は、手形割引の変わりにファクタリングを利用したい旨を伝えると話がスムーズになります。

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